As Kim Jong Un turns hostile to South Korea

北朝鮮の焦りを感じる。特に食料問題が厳しさを増しているようだ。

金正恩もあまり調子がよくないのではないか。

しかし、地政学的に世界はこれを大きく取り上げてこなかった。今回は妹の存在をどのように見るかだろう。鉄の女のようだ。

・As Kim Jong Un turns hostile to South Korea, his sister does the talking　－－　nzherald

・Where Is Kim Jong Un? Kim Yo Jong Takes On Increasingly Prominent Role　－－　Newsweek

・韓国大統領府「金与正氏の談話は無礼…特使提案の公開は非常識」ーー　中央日報

・北朝鮮の非難に韓国大統領府が異例の応酬　対立必至　－－　聯合ニュース

・Kim Yo Jong bolsters military credentials leading charge on South　－－　Nikkei Asian Review

・Nordkorea will wieder Militärübungen an der Grenze durchführen　－－　Handelsblatt

春秋
2020年6月18日 0:53

「伝単」という言葉をご存じだろうか。中国語が語源で、広辞苑には「宣伝ビラのこと」と、たった1行で説明してある。付け加えるなら、戦時に自国の主張を広めたり、敵国の市民や兵士の戦意を失わせたりするための印刷物だ。先の戦争では空から大量にまかれた。

▼旧日本軍は中国戦線で東亜新秩序の国策を漫画にしたものを投入した。後に列島の制空権を握った米軍も正確な戦況を伝え、空襲の予定地を告げるなど心理戦に用いて効果を上げたという。サイバー空間が広がる現代では、過去の遺物にも思えるが、どっこい旧式の紙の兵器に怒髪天をつく形相となったきょうだいがいる。

▼北朝鮮の金正恩委員長と妹でナンバー2の金与正氏だ。脱北者団体が飛ばしたビラに「偽善者」の表現があったと聞く。よほど腹が立ったか通信回線を遮断して、韓国との決別に言及、ついに南北共同連絡事務所の爆破に及んだ。とはいえ、中傷ビラはこれまでもあり、今回の激怒ぶりに別の意図を見る識者は少なくない。

▼ここでもキーワードは「瀬戸際」かもしれない。長引く経済制裁とコロナ禍で苦境にある自国へ韓国からの支援を得ようと、危機の度を上げていると見る向きがある。トップ自らの呼びかけも蹴散らすとあっては、そんな見方を記した伝単も有用だろう。情報が遮断された国の市民にじわり効くことは歴史が証明している。

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